「落ちる」より「登りたい」──ガマスラブ初挑戦記

CLIMBING

はじめまして、岩本です。

今回、STATICBLOOMSさんが開催するイベント「Climb and Work」に参加し、
人生初のリードクライミングに挑戦してきました。

舞台は、長野県川上村にある廻り目平キャンプ場

廻り目平キャンプ場は
クライミング天国といわれるほどクライミングスポットの多い場所。

「クライマーの聖地」と呼ばれるほどの場所で、マップを見るだけでもなんと54ものクライミングスポットが点在していました。
キャンプ場から見渡す岩壁と山々の迫力に、着いた瞬間から圧倒されました。

初挑戦は「ガマスラブ」

今回登ったのは、初心者にも人気のエリア「ガマ※₁スラブ」。
3つあるルートのうち、2つに挑戦しました。

※₁スラブ:壁面が90度以下に奥へ傾斜している壁のこと

最初のルートは、※₂ガバも多く、比較的登りやすい印象。
中盤以降は足場を慎重に選ばないと登れない場面もありましたが、
なんとか完登!

※₂ガバ:指全体で掴みやすい形状のホールド

初めてのリードクライミングということで、最初は「落ちたらどうしよう…」と不安でしたが、
信頼できるスタッフの方がしっかりビレイ(確保)してくださっていたおかげで、
途中からは不安よりも「上に行きたい」という気持ちが勝っていました。

そして2本目、難関ルートへ

2コース目は「ガマスラブ」の中でも最難関ルート
序盤こそガバがありましたが、すぐに※₃カチと※₄クラックだけの世界に。
1度目のトライでは足場が見つからず、あっけなく敗退。

※₃カチ:厚みがなく、指の引っかかりが少ない場所
※₄クラック:岩の割れ目になっている部分

休憩中、スタッフの方が同じルートを登っているのを見ていたのですが
軽々と登っていく姿を見て感動してしまいました。
動き一つ一つが無駄なく、まるでルートが見えているような登り。
その様子を見ながら、登る「ルートの読み方」の大切さを実感しました。

そして2度目の挑戦。
先ほどのスタッフの登り方を参考に、一度詰まったポイントはなんとかクリア。
しかしその先には、斜めに走るクラックと、足を置く角度を少しでも誤ると滑ってしまう傾斜。
下から見ていたときより何倍も難しく、まさに「壁」でした。

下から送られてくるスタッフの方のアドバイスを頼りに、なんとか突破。
ただ、腕は限界が近く、※₅パンプで握力もほとんど残っていません。
最後の1割を残して※₆レストを取りながら粘りましたが、力尽きてしまい…惜しくも完登ならず。

※₅パンプ:腕などの筋肉が膨れ上がり疲労すること
※₆レスト:安定したポジションで、疲労した腕や体を休ませること

登ることの奥深さ

今回のリードクライミングを通して感じたのは、
「ただ登る」だけでなく、考えて登ることの面白さ
そして、完登した時の達成感と、登り切れなかった時の悔しさ。
どちらも含めて、心が動く体験でした。

この挑戦ができたのも、STATICBLOOMSのスタッフの皆さんの確実なサポートのおかげです。
本当にありがとうございました。

夜の部では、さらに盛り上がるイベントも…!
その様子は、次回のジャーナルでご紹介します。